新年あけまして
おめでとうございます。

代表取締役社長狩谷 薫

TECインターナショナル(TECI)はTECグループの中核をなすコンサルタント企業で、世界をフィールドとして、水環境分野、とくに上下水道を中心としたインフラ構築に向けたコンサルティングを行っています。TECグループの国内コンサルタント企業である東京設計事務所(TEC)において1982年に創設された海外事業部が、2012年に独立して設立されました。60有余年の歴史を持つ上下水道・水環境のパイオニアとしての東京設計事務所の高度な技術力を継承し、質の高いコンサルティングを世界中の国々に提供しています。

昨年、国内では元旦に巨大地震が能登半島を襲い、その後も東北地方や奥能登地方で大水害が発生しました。海外でも多くの自然災害が発生し、改めて自然の脅威を痛感するとともに、インフラに関わる我々の責任の重大さを再認識させられました。一方、世界の多くの地域で紛争が起きており、インフラの破壊により多くの市民が苦しんでいます。我々が活動をしておりますウクライナ、パレスチナ等でも依然として紛争が継続し、より良い水環境を提供するという我々の使命を十分に果たすことができず、無念な気持ちでいっぱいです。今年こそは、紛争が解決し、災害の少ない穏やかな一年になることを心から願うとともに、我々のパーパスである「世界のいたる所での良好な水環境の回復・維持」に向け、これまで以上の責任を果たしたいと考えています。

一昨年、新たな開発協力(ODA)大綱が閣議決定され、様々な主体との共創(民間企業や公的金融機関などとの連携強化)や、能動的協力による戦略性の強化(オファー型協力)が新たな手法として打ち出されました。これを受け、我々も昨年来、上下水道関連インフラの従来型ハード・ソフト分野ばかりでなく、新たな手法による支援に対応するべく、専門技術の深化に加え、周辺分野にも知見、経験を蓄積するため、一層の努力を継続してまいりました。新分野で活躍できる人材の獲得・育成に向けて重点的に投資を行い、国際協力において求められるニーズに迅速に対応できる企業へと歩を進めているところです。

本年も、世界環境の変化、我々に向けられるニーズの変化に的確に対応しつつ、発注者はじめ業界関係者の皆様、関連する様々な民間企業、公的機関の皆様とも連携を強化し、スピーディに新しい取組みの推進を図り、皆様のご要望にお応えしてまいります。引き続きのご指導、サポートを賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長
狩谷 薫