I・M
プランニング&デザインチーム
工学部第四類(建設系)衛生研究室
1998年~2009年 | (株)東京設計事務所 東京支社 水道部(国内 |
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2009年~2013年 | (株)東京設計事務所 海外事業部 * |
2013年~現在 | (株)TECインターナショナル |
* TECインターナショナルの前身
上水道事業に関する計画/設計/入札支援/施工監理
(株)東京設計事務所・水道部に配属されて以来、上水道事業の調査・計画・設計・施工監理と水道に関する幅広い業務を経験しました。記録上では国内業務は87件、海外業務は12件です。
国内業務の前半5年間は、水道管の詳細設計と耐震調査を主にしながら、水需要予測&水道事業計画(M/P)、認可計画&水道施設更新計画(F/S)などを経験しました。
後半5年間は、膜ろ過の浄水場の設計を主にやっていました。都合5件ぐらい浄水場の設計をしたと思います。
2009年に海外事業部に転籍して、コンゴ民国キンシャサで2つの浄水場、ミャンマー国ヤンゴンで、水道MP/FS作成を経験しました。技プロ業務としては、インド国デリーで1,600kmの水道配管測量・調査、ミャンマー国ヤンゴンで浄水場の建設アドバイザーをしながら、相手国職員の能力向上に励みました。
2020年現在は、ヤンゴン都市圏水道整備計画にて、テクニカルマネージャーとして、プロジェクト・マネジメント業務と設計総括を担当しています。
水処理メーカやゼネコンとの付き合いで、大企業であっても水道部署はどこも小人数体制であることが分かりました。2000年代中盤から各社の水道部門の縮小、業界再編の動きが始まりました。そんな中、コンサルタントも含め日系企業は海外の水メジャーに飲み込まれるという噂もあり、海外に目を向けた一つ目の動機でした。
一方、2005年頃から、私の業務に関係する分野・人数も多くなったので、書籍やネット情報を基に、作業配分や工程管理などのマネジメントを見よう見まねで始めました。欧米企業は、プロジェクト・マネジメントが徹底していると言われていました。東京設計事務所にも海外部門がありましたので、同じ海外なら何か新しい手法が学べるのではないか、と考えて転籍を希望したのが二つ目の動機でした。
国内時代は同時に複数業務を進めていましたので、30分・1時間という時間はとても貴重でした。そんな中、海外出張をした時に、時間の感覚が全く違うことに戸惑いました。相手先のアポイントメントをとらないと何の仕事も始まりませんが、数日かかることもありますし、予定が確定しないこともザラです。海外業務では、思った通りに物事が進まず、待つことを学びました。
国内業務は、ボトムアップ式で物事が進みますので、あまり大きな変化は起こりません。しかし、海外業務は、ほぼトップダウンで物事が決まります。事前準備した資料が無駄になることも多く、何度も計画・設計変更を経験しました。何かを決める前には、決定権のある人と話し合って合意をする必要があります。一方で、トップダウンで物事がスピーディに次々と決まっていくときは、達成感を味わうことができます。
現地業務やトランジット等を含め、恐らく20ヶ国ぐらい渡航したと思います。新しい国では現地ならではの発見があります。人類の共通点を挙げるなら、どんな小さく貧しい国でも自国・自コミュニティにプライドを持っていることです。態度は、言葉にしなくても容易に相手に伝わります。コミュニケーションの約9割が非言語情報であるというメラビアンの法則どおりです。
何事も手を抜いたら、次のチャンスは巡ってきません。
少なくとも最低ライン(60点)はクリアできるよう成果(努力x結果)は出しましょう。
I・M