水分野の課題解決に
専門性を活かして
貢献しています

Y・M

ソフト・ソリューションチーム

専門:
水道事業体の能力強化、人材育成

Profileプロフィール

専攻

国際言語文化研究科 日本言語文化研究科 (修士:文学・言語学)
経営学研究科 経営学専攻 人材組織マネジメントコース(修士:経営学)

職歴

2001年~2003年カンボジア国 王立プノンペン大学 青年海外協力隊 (職種:日本語教師)
2004年~2006年カンボジア国JICA「水道事業人材育成プロジェクト」の業務調整
2006年~2009年経営戦略コンサルタントの研究員
2009年~2010年JICA 地球環境部 水資源・防災グループ 特別嘱託
2010年~2013年ベトナム国 JICA「中部地域 都市上水道事業体 能力開発プロジェクト」で研修計画/業務調整を担当
2013年~2016年JICA 地球環境部 水資源・防災グループ 専門嘱託
2016年~2020年ミャンマー国 JICA「ヤンゴン市開発委員会水道事業運営改善プロジェクト」で副総括/組織能力強化/人材育成 担当
2018年~現在順天堂大学 国際教養学部 非常勤講師
2021年~現在(株)TECインターナショナル

専門分野

水道事業体の能力強化、人材育成

主な担当プロジェクト

  • カンボジア国プノンペン上水道開発に係る情報収集・確認調査
  • ミャンマー国 ヤンゴン市開発委員会水道事業運営改善プロジェクト
  • ベトナム国 中部地域 都市上水道事業体 能力開発プロジェクト
  • カンボジア国 水道事業人材育成プロジェクト

About My Work仕事について

仕事の原点

水道の仕事に初めて従事したのは、2004年、カンボジアの技術協力プロジェクトで、私の仕事の原点と言えるプロジェクトです。
プロジェクトの日本側メンバーは、多くが日本の自治体から派遣された技術者で、それぞれ担当の部署を相手に活動されていました。私は、それまで全く水道についての知識も経験もなかったため、水道局内の浄水場を歩きながら日本人メンバーに教わったり、職員向けの研修コースで職員と一緒に学んだりしながら、水道分野の面白さを感じました。
一方で、教師の経験を活かして、水道局の人事部や研修センターと協議して、講師の育成や研修コースの立ち上げの支援を担当する機会を得ました。このプロジェクトでの貴重な経験が、現在まで水道分野の仕事を続けている原動力になっていると思います。

プロジェクト終了後も、当時の関係者とはつながりが深く、後継プロジェクトをJICA本部で担当したり、ミャンマーの水道局職員の研修のために訪問したり、彼らが日本研修に来た時に食事をしたりと、カンボジアの水道分野とは、様々な形でかかわっています。

開発コンサルタントを志したきっかけ

水分野の課題は、SDGsにも含まれていて、世界中で解決していくためには今後も様々な知見が必要になると思いました。自分の経験を活かしながら、様々な現場で解決に向けて取り組むことで、専門性を高めながら課題解決に貢献したいと思い、転職を決めました。

海外出張時の楽しみ

いろいろな国の文化、歴史、人々の生活、食べ物などに興味があります。週末は市場や街を歩いて回ったり、現地スタッフのお宅を訪問したりして、現地の生活に触れるのが楽しみです。

Ask Me Anythingさまざまなご質問にお答えします

現在の仕事内容について教えて下さい
海外で実施される水道に関するODAプロジェクトメンバーとしてプロジェクトを実施
入社した理由を教えて下さい
転職前に、プロジェクトで当社の社員と何度か仕事をする機会があり、社員同士で気軽に質問したり、お互いに支援するオープンな社風だと感じ、各人の専門性や関心が活かされ、成長の機会や自分の貢献の機会があるのが大きな魅力と感じたことです。
仕事でやりがいを感じる(感じた)ことを教えて下さい
技術協力のプロジェクトに多く携わってきましたので、相手国関係者の水道に関する意識が高まったり、彼らが吸収した知見を水道事業の改善に活用している様子を見ることは、とても嬉しいです。
仕事で大変だったことを教えて下さい
立場が違い、利害が異なる人たちと、一つのプロジェクトを実施していくこと。相手国の関係者の中には、プロジェクトが組織や個人の利益につながらないと考え、非協力的な態度を取る場合があります。まずは信頼関係を醸成した上で、共通の目的を丁寧に説明し、協力や支援を引き出していく必要がありました。
働く上で大切だと思うこと、心がけていることなどを教えて下さい
目の前の仕事を進めるだけでなく、その仕事の最終的な意義や目標を達成するために、よりよい方法・手法を常に考えるようにしています。「何を」するか、以前の「なぜ」「どうやって」するのかを意識することで、関係者の理解や協力、コミットメントを強く得られますし、より効果的なアプローチや、新しい戦略が取れると考えています。
今後の目標、やりたい仕事、挑戦したいことについて教えて下さい
これまで多くの途上国の水道関係者と、「支援する側」として知り合ってきました。その後、彼らの水道が発展して、いつか旧知の人たちと対等な立場で開発や事業を実施できるように、幅広い経験をしていきたいと考えています。

プライベートについて

趣味はなんですか?
街歩き。途上国に滞在中でも、週末はできるだけ部屋にこもらずに出かけます。昨今の自粛期間中もウォーキングやサイクリングなどでリフレッシュしました。様々な分野の読書も好きで、電子書籍は出張先でも読みたい本を持ち歩けるので活用しています。
休日は、主に何をしていますか?
水道の国際協力に関連するNGOの事務局を務めており、会員との連絡、イベント準備、会報作成などを楽しんでいます。仕事にも関連する内容であるものの、同じ興味を持つ人たちとの交流は刺激をうけます。
(仕事以外で)してみたいこと、夢、目標などありましたら教えて下さい
2か月くらいかけてヨーロッパの美術館をゆっくり巡ってみたいです。

学生時代のこと、就活のこと

どのようなことを学んでいましたか?
日本語教師を目指していましたので、言語学、教育学を学びました。
学生時代に学んだことはどのように役にたっていますか?
教育学の基本は、現在の人材育成のためのプロジェクトで役立っています。サークルはサイクリング部に所属していましたが、上下関係の中で、自分の言動が他のメンバーのモチベーションに良くも悪くも影響するということを強く感じ、現在、プロジェクトで仕事をする上で、チームワーク・人間関係を重視する姿勢につながっていると思います。
学生時代、「もっとこれをやっておけばよかった」と今になって感じることはありますか?
語学の勉強。英語も第二外国語も4年間あれば、随分マスターできたはずです。
1日のタイムスケジュールの例を教えて下さい
  • 8:30途上国 水道局内にあるプロジェクト事務所に出勤 メールチェックと、1日の予定確認、プロジェクトの他メンバーとの情報交換
  • 9:30水道局内の職員研修のオブザーバ 水道局人材育成課が実施している研修コースが適切に運営・管理されているか、研修コースに同席して助言します。
  • 11:30研修講師と打ち合わせ 水道局職員が務める研修の講師に対して、改善のための助言等をおこないます。
  • 12:30昼食 水道局がある市役所内の職員食堂で、現地食(カレー)の昼食を取ります。
  • 14:00人材育成課職員との打ち合わせ 実施している研修コースの参加者評価の方法について検討します。
  • 16:30水道局長と打ち合わせ プロジェクトの運営について、課題があれば共有して議論します。一般職員が帰宅した時間の方が、落ち着いて幹部との打ち合わせができます。
  • 17:30退社

Message to Youメッセージ

就職する会社というのは、自分が仕事をする環境に過ぎません。
そこで何をするか、何を学ぶのか、その経験を次にどう生かすかという視点がとても重要だと思っています。

Y・M