M・Y
プロジェクト管理室
理工学部 土木工学科
1984年~2014年 | 大手ゼネコン 国内・海外工事部門 |
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2014年~現在 | (株)TECインターナショナル |
プロジェクトマネジメント業務(契約管理、紛争解決等)、工事施工全般/設計/入札支援/施工監理
最初の業務は円借款工事の施工監理でした。転職前はコントラクター(施工業者)で、今度はエンジニアとなり立場は逆転したのですが、その切り替えは難なくできました。工事に問題はつきものです。しかも大小様々なことが起こります。エンジニアの立場になっても工事を進める為、品質を確保する為、安全な作業の為に取るべきアクションは同じという訳です。
次は円借款工事の詳細設計と入札図書(案)作成に携わりました。当初は入札図書の一部作成を担当していましたが、成り行きで業務の運営に携わることになり、現地出張期間も長期になりました。現地実施機関はFIDIC型工事契約のみならず円借款の制度にもあまり馴染みが無く、当方は当たり前と思うことも、なぜ必要なのか?と問われ説明をしますが、そのために色々調べなおすこともしばしばで、逆に改めて勉強をし直す良い機会になりました。
プロジェクト管理室の業務のうち多いのがトラブルシューティングです。当社は設計の専門集団ですが、施工監理や施主との交渉などでの諸問題に対しては、前職の20年超の海外勤務で得た経験と知識がその解決に役立つことがよくあります。開発コンサルタントには専門家の多様性が求められています。
前職ゼネコンでの30年間勤務のうち、24年間は海外勤務(常駐)でした。海外では施工はもとより多くの業務に携わりました。その後国内勤務に戻りましたが、その間にJICAの調査業務に参加する機会を得ました。初めてのコンサルタント業務でしたが、それまで培ってきた知識と経験が予想外に役立ったことが、転職を考える第一のきっかけです。そうこうしているうちに、やはり自分のスキルを存分に活かすことができるのは海外の事業に携わることだという思いが強くなっていき、先にコンサルタントに転職した諸先輩のアドバイスを受けて「the Contractor」から「the Engineer」側に転職を決めました。
世界の美味しいものを食べることですね。さらに出張先で覚えた料理、例えばウクライナのボルシチを再現して家族に美味しいと言ってもらうことは帰国後の楽しみの一つです。
石の上にも三年。
継続は力なり。
M・Y