ホンジュラス共和国
コマヤグア市
給水システム
改善・拡張計画

国・地域
ホンジュラス共和国
発注者
コマヤグア市
実施期間
2017年~2020年

プロジェクトの背景

ホンジュラスの流通の要所で人口増加が進むコマヤグア市では浄水場の老朽化や設計不備等により濁度の水質基準を満たさない水が広範囲に配水されています。また、水源の76%を占める河川水を処理する既存浄水場が運転しておらず、配水池の容量も不足しており、給水水域全域にわたって断水が常態化していました。
したがって、コマヤグア市の水道サービスの利便性、安全性を確保するためには、 i) 2022年に向かい給水能力を増やすことii) 現在未処理で配水されている河川水の浄水処理を行うことiii) 配水池容量を増加して断水を解消すること――などが課題となっていました。 一方、2002年にIDB(米州開発銀行)の協力により策定されたIDBマスタープランは策定後10年以上が経過し、その後の社会経済状況の変化、実際の施設整備との乖離が顕著であり、今後のためには当マスタープランの見直しが必要となっていました。
このような背景から、本調査ではIDBマスタープランを更新し、施設計画の中で緊急性が高く、効果の発現が期待さる浄水場と配水池を新設することとしました。

定礎銘板

プロジェクトの目的

本事業ではコマヤグア市における上水道施設の整備・拡張を通して、供給水量の増加及び上水の水質改善、給水時間の拡大を目指し、公衆衛生の課題解決に寄与することを図ります。

プロジェクトの内容

浄水場(能力:15,500m3/日)及び配水池(容量:5,000m3)を新設し、浄水場の運転及び維持管理に係る研修等の技術移転を行いました。これは水質基準を満たす水を24時間連続給水するというマスタープランの目標に資するものです。