PROJECT 2022年3月23日(水) カンボジア王国タクマウ市における「タクマウ上水道拡張計画(DBO方式)」の受注について

TECグループ中核企業であり海外コンサルティング業務を担う株式会社TECインターナショナル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:狩谷薫)は、株式会社クボタ建設、株式会社神鋼環境ソリューション、株式会社北九州ウォーターサービス、株式会社建設技研インターナショナルと構成するコンソーシアムで、カンボジア王国カンダール州タクマウ市における「タクマウ上水道拡張計画」を受注しました。

本案件は2020年5月に日本政府とカンボジア政府が調印した、事業・運営権対応型無償資金協力※1の一環で、タクマウ市内に新設する浄水場の設計・建設と運営を行うものです。

当社は、同国において、「プンプレック浄水場拡張計画」、「プノンペン市上水道整備計画」、「第2次プノンペン市上水整備計画」、「プルサット及びスバイリエン上水道拡張計画」、「プルサット上水道拡張計画」、「プノンペン上水道開発に係る情報収集・確認調査」等に参画し、同国における上水道分野に長年携わり、実績を残してきました。また、直近では、本案件と同じ事業・運営権対応型無償資金協力スキームを活用した「プンプレック上水道改修・拡張計画準備調査」に参画しております。

当社およびコンソーシアム各社は、日本の質の高いインフラ技術による水道施設の建設および運転・維持管理を通じて、カンボジアでの安全な水の安定供給に貢献してまいります。

1.事業の背景・目的

・首都プノンペン都の南側に隣接するカンダール州の州都タクマウ市へは、プノンペン都内の浄水場から給水していますが、人口増加に伴いプノンペン都及びタクマウ市の水需要が急増しており、供給能力の増強が喫緊の課題となっています。
・このような状況の下、本案件によりタクマウ市内に浄水場を新設することで供給能力を引き上げるとともに、既存の浄水場の負荷を低減し、将来にわたるプノンペン都内およびタクマウ市の給水の安定化をはかります。
・なお、本案件は、効率的に施設の整備及び運営・維持管理を行うため、日本の民間企業の資金・技術を活用した、事業・運営権対応型無償資金協力スキームにより実施されます。

2.事業概要

案 件 名:タクマウ上水道拡張計画
発 注 者:カンボジア王国 プノンペン水道公社(PPWSA)

構 成 企 業 :
株式会社クボタ建設(代表企業)
株式会社神鋼環境ソリューション
株式会社北九州ウォーターサービス
株式会社建設技研インターナショナル
株式会社TECインターナショナル

事 業 期 間 :設計・建設 約33カ月 運営 10年 ※2
工事概要 : 下記施設の設計および建設
・取水施設
・導水管敷設
・浄水施設(30,000m3/日)及び管理棟・電気室等
・配水ポンプ設備
・敷地内配管

契約金額 : 28.8億円 (設計・建設)

※1 事業・運営権対応型無償資金協力
民間企業が関与して施設建設から運営・維持管理までを包括的に実施する公共事業に無償資金協力を行うことを通じ、日本企業の事業権・運営権の獲得を促進し、日本の優れた技術・ノウハウを途上国の開発に役立てることを目的としています。

※2 運営・維持管理においては神鋼環境ソリューションが代表企業となります。