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2023年3月16日、南スーダン共和国の首都ジュバにて当社が長年に渡り手掛けてきた水道施設の完工式が開催されました。

南スーダン共和国は2011年にスーダン共和国から独立した世界で最も新しい国で最貧国のひとつです。独立後に国内外から多くの帰還民が流入した首都ジュバでは、人口が急激に増加し、これに伴う水需要の高騰に政府は対応を苦慮していました。当時基礎的な給水サービスにアクセス可能な人口は全体の41％程度に限られており、これはサブサハラ・アフリカ地域の平均 65％を大きく下回っていました。

そのような状況の中、ジュバ市民が大きな期待を寄せる水道施設の建設が始まりました。そして、二度の国内紛争や新型コロナウィルス完成拡大による中断を挟み、10年以上の工期を経てこの度完工を迎えることができました。式典には両国から多くの関係者にご臨席いただき、キール大統領、堤尚広駐南スーダン大使、安藤直樹JICA理事からは当社の貢献に対する謝辞を頂戴しました。 本事業によって日量10,800立方メートルの浄水能力を持つ新しい水道施設、8か所の給水車給水所、120か所の公共水栓が建設されました。現在、各地の公共水栓には安全な水を求める住人が絶えず訪れています。今後は本事業と並行して進めている現地職員への能力強化支援を通して、水道施設が適切かつ持続的に運営、維持管理されるよう包括的な支援を続けて参ります。